同人誌業界の成人向け表現やアダルト作品の問題の在り方
同人誌と言えばよく取り出たされるのが、「アダルト」もとい「18禁」な同人誌の事です。
一般的には、やはり同人誌=エッチな本というイメージも強くあり、もし知り合いに同人活動をしていると知られれば、「え、エッチな本を書いているの?」と、驚かれてしまう程です。そのくらい同人誌=とてもエッチな本のイメージは根深くに強いです。
コミケ三日目は男の決戦日!
現にコミケ三日目の最終日は俗に言う「男の決戦日」とも言われており、男性向けの18禁同人誌(とてもエッチな薄い本)が集結する日でもあります。そして美少女に恋する世の男性に非常に人気なのです。
さて、こういったことがあれば、無論問題も生じてしまいます。そうかつてコミケを襲った「コミケ幕張メッセ追放事件」がありました。
昔のコミケ会場は幕張だった
今の若い世代の方にはコミケ会場は有明と言うイメージがありますが、元々コミケ会場は幕張というイメージがありました。
もともとコミケ会場や同人誌が販売される場所は、幕張と言われていたくらいに、幕張はコミケや同人誌の聖地として見られていましたが、その当時のある時流によって幕張から有明へと会場の移転をさせられたのです。
コミケ会場が幕張から有明へと移転した理由
その時流とは何か?それは「18禁」作品、いわゆるエロの規制取り締まりです。
当時、同人誌はいわゆる「悪書」として見られ始め、それを青少年が購入すれば犯罪者になりかねないと言う、誤った極論めいた事がまかり通っていた変な時代でもありました。青少年にエッチな雑誌を見せてはいけないと、健全な青少年の育成だと、運動が盛んになり、東京都においては条例も出来てしまう程に、「同人誌」は「悪書」として取り扱われるようになりました
同人誌は悪?同人誌はエロ漫画のイメージ?
例え、それが成人向けでは無くても、同人誌であればエロ本と認識されてしまう程に、偏見が強まってしまい、それは今日に至るまであります。ですが「エッチな本」=「性犯罪」と結びつけるのは、あまりにもおかしい事であるのは事実であり、また「エッチな本」を読んで、安易に「性犯罪」に走ると結びつけるのもおかしい話です。あくまでも同人誌における成人向け作品の多くは、様々なジャンルがあり、それを挙げていけばきりがありません。
純愛もあれば鬼畜な内容の同人誌もあるのは事実。でもその作品すべてを否定してはいけないのです。あくまでもそれが「表現」の一部であると言う事を忘れないでください。
女性が男性の欲望に凌辱され尽くすような鬼畜な作品を毛嫌いしてしまう人も居れば、甘くイチャイチャとして男女の純愛を否定したい人も居るように、同人誌の表現には様々なジャンルがあります。まずはそれを受け入れる為の心の広さを持つようにして欲しいと願うばかりです。
同人業界!表現の自由を大切にして欲しい
一つを否定すれば、それが多くの否定へと繋がる要因となる事を忘れないようにして欲しいと、お伝えしたいです。
一度、同人誌の販売の場はそれで失われようとしていました。もしまたあの様な事があれば、今度は同人誌だけではなく、もしかしたらあなたが好きな漫画やゲームもその規制の対象になりかねません。あくまでも「エッチな本」=「悪」ではなく、表現を広く受け止める事を大切にしていきましょう。
表現は広くあり、必要以上に感化されず、あくまでも一つの情報として見るようにし、もし自分に中で大切にしたい表現があれば、それを同人活動に活かせるようにしていきましょう。